唐沢寿明さん主演、堤幸彦監督による『映画ミステリー・アリーナ』の配信が開始され、劇中に登場するロケ地にも注目が集まっています。
本作は、100億円の賞金を懸けて6人の解答者たちが難解なミステリーに挑む、これまでにない映像体験が楽しめる作品です。
そんなミステリー・アリーナでは、歴史を感じさせる洋館や名古屋の街並み、ローカル線の駅、森林、巨大な水利施設など、さまざまな場所で撮影が行われました。
ここでは、現在確認できているロケ地を、劇中でどのように使われたのかとあわせて紹介します。
ミステリー・アリーナのロケ地一覧
| ロケ地 | 所在地 | 使用されたシーン |
|---|---|---|
| 旧昭和塾堂 | 愛知県名古屋市千種区 | 嵐で孤立した洋館 |
| 大須観音 | 愛知県名古屋市中区 | 大須観音前からの中継 |
| 堤幸彦監督の秘密基地 | 愛知県内 | 冒頭など |
| 小湊鐵道 上総鶴舞駅 | 千葉県市原市 | 駅・鉄道のシーン |
| いちはらクオードの森 | 千葉県市原市 | 森林・屋外のシーン |
| 霞ヶ浦導水工事事務所那珂機場 | 茨城県水戸市 | 洋館から脱出する際の戦闘シーン |
各ロケ地を細かく見ていきましょう。
愛知県のロケ地
舞台となった洋館

フリー写真を使用しています
嵐で孤立した洋館を舞台に殺人事件が起こるシーン、劇中でその事件の舞台となった洋館は、愛知県名古屋市にある旧昭和塾堂での撮影です。
物語の中では群馬県にある洋館という設定ですが、実際の撮影場所は東海地方にあります。
1929年に建てられた旧昭和塾堂は、鉄筋コンクリート造2階建てに塔や地下1階を備えた特徴的な建物で、歴史を感じさせる建物の外観は、劇中で描かれる古めかしい洋館のイメージによく合っています。
「東海地方の築100年洋館」として紹介されていた情報も、この旧昭和塾堂と考えるのが自然でしょう。
昔ながらの外観だけでなく、事件が起こる洋館として非常に相性のよい場所だと感じます。昭和の中期を思わせる雰囲気が見事に作品の世界観に合っていたのが印象的でした。
旧昭和塾堂の住所は愛知県名古屋市千種区城山町2丁目88です。
地下鉄東山線・名城線の本山駅から徒歩約6分でアクセスできます。
大須観音前からの中継
大須観音を背景にした番組の中継シーン
名古屋で撮影された場所として外せないのが大須観音です。
映画では大須観音前からの中継シーンに使われています。周辺の大須の街並みもあわせて映し出されるため、歴史ある寺院と活気のある商店街の雰囲気を一緒に楽しめる場面になっています。
大須観音は名古屋を代表する寺院のひとつで、周辺には大須商店街が広がっています。映画の中でも、実際の名古屋の街を取り入れることで、物語に現実感を加えているように感じられます。
大須というと観光や買い物のイメージが強い場所ですが、映画のロケ地という視点で改めて見ると、普段とは少し違った街の表情を発見できそうです。
大須観音の住所は愛知県名古屋市中区大須2-21-47です。
名古屋市営地下鉄鶴舞線の大須観音駅からすぐの場所にあります。
冒頭などに登場する秘密基地
ミステリー・アリーナには、堤幸彦監督自身にゆかりのある場所も登場します。
堤監督が完成披露試写会で、子どもの頃に秘密基地を作っていた場所を撮影に使用したことを明かしています。また、この場所は20世紀少年のロケ地としても関係しているとされています。
監督自身の思い出の場所を映画に取り入れているというのは、作品そのものとは別の楽しみ方ができるポイントですね。過去の堤監督作品を知っている人なら、見覚えのある場所として気づく可能性もありそうです。
一方で、現時点では具体的な施設名や住所までは公表されていないため、場所を推測だけで特定するのは避けたほうがよさそうです。
そのため、ロケ地巡りをする場合も、公開されている情報以上に立ち入った特定はせず、作品の中で確認する楽しみにしておくのがおすすめです。
千葉県のロケ地
駅と鉄道が登場する場面

イメージ写真です
小湊鐵道の駅や鉄道風景が登場するシーン
千葉県市原市で撮影された場所のひとつが、小湊鐵道 上総鶴舞駅です。
市原市から撮影協力が確認されており、映画ではアリバイ証明の際に仲間のうちの一人を迎えにいった駅として登場します。
上総鶴舞駅は、小湊鐵道らしい昔ながらの雰囲気を残した駅です。都会的な駅とは違い、のどかな風景とレトロな駅舎が印象的なので、映画の中でも独特の存在感がありそうです。
こうしたローカル線の風景が入ることで、スタジオで作られた世界とは違う、実際の場所ならではの空気が感じられるのもロケ撮影の面白いところですね。
上総鶴舞駅の住所は千葉県市原市池和田898-2です。
小湊鐵道の駅なので、鉄道を利用して訪れることができます。
森の中で撮影された屋外シーン
自然の中で撮影された場所として確認されているのが、千葉県市原市のいちはらクオードの森です。
映画内では、登場人物たちが別荘へと向かう道中のシーンなどで、この公園周辺の風景が撮影されています
いちはらクオードの森は豊かな自然に囲まれた場所で、静かな森の中には街中とは違った空気があります。
推理をめぐる緊張感の強い作品だからこそ、こうした人の気配が少ない森林の風景が入ることで、物語の世界にさらに奥行きが出ているように感じます。
森という場所は、同じ自然の風景でも時間帯や天候によって印象が大きく変わります。作品の中でどのように映し出されているのか、ロケ地を知ったうえでもう一度確認してみるのも面白そうです。
いちはらクオードの森の住所は千葉県市原市柿木台1011です。
小湊鐵道の月崎駅から徒歩でもアクセスできます。
車で訪れる場合は市原鶴舞ICから向かう方法が便利です。
茨城県のロケ地
洋館からの脱出時の戦闘シーン

イメージ写真です
茨城県水戸市で撮影された場所は、霞ヶ浦導水工事事務所那珂機場です。
ここでは、洋館から脱出する際の戦闘シーンが撮影されています。
この施設は那珂川沿いにある水利施設で、一般的な観光スポットとはかなり異なる薄暗く機械的な雰囲気があります。だからこそ、洋館での事件から逃げようとする場面に、緊張感のある空間を作り出せたのではないでしょうか。
特に戦闘シーンに登場する無機質な通路や地下のような空間は、閉鎖感を強く感じさせます。
ここが加わったことで「逃げ道がない」という危機感が一段と強くなっていたように思います。
洋館とはまったく違う施設を脱出劇の舞台として使っているところも、この映画のロケーションの面白さです。実際の施設を知ってから見ると、劇中の空間がどのように作られているのかにも注目したくなります。
霞ヶ浦導水工事事務所那珂機場の住所は茨城県水戸市渡里町3822です。
水戸北スマートICから車でアクセスできます。
なお、こちらは国土交通省が管理する施設ですが、工場見学を受け付けています。映画のロケ地としてだけでなく、普段はなかなか見ることのできない水利施設の内部を見学できる貴重な場所です。見学には事前の申し込みや確認が必要になるため、訪れる際は公式情報を確認してから足を運びましょう。
ミステリー・アリーナのロケ地まとめ
映画ミステリー・アリーナでは、愛知県・千葉県・茨城県にある特徴的な場所が撮影に使われています。
なかでも印象的なのは、嵐で孤立した洋館の舞台となった旧昭和塾堂です。歴史を感じさせる外観に加えて、迷路のような構造がミステリーという背景にマッチしていました。
一方、大須観音では名古屋の街を舞台にした中継シーン、千葉県では上総鶴舞駅やいちはらクオードの森、そして茨城県では霞ヶ浦導水工事事務所那珂機場が登場します。
また、堤幸彦監督自身の思い出が詰まった秘密基地が登場するのも、本作ならではのポイントです。
推理やトリックだけでなく、「この場所は実際にはどこなんだろう?」という視点で映画を見返してみると、ミステリー・アリーナをさらに楽しめるのではないでしょうか。
